料理長(シェフ)の採用に迷ったら

行列のできる飲食店経営者になりたかった。自分が考えたメニューなら絶対に売れると思った。いつも笑顔が溢れるお店になるはずだった。でもお客さんが来ない。売上が上がらない。クレーム対応に疲れてしまった。そんなあなたに寄り添うサイトです。

東京オリンピックに向けた対応について

飲食店の集客トレンドとして大きいのが2020年に開催される東京オリンピックですね。東京のお店だけではなく日本全国に外国人がやってきますので、その経済効果はかなり大きなものになるでしょう。ではどうすればこのトレンドに対応できるのでしょうか。

全張りはリスキー

オリンピックを契機としたインバウンド客は世界中からやってきます。これらの全てに対応しようとすると大変なことになります。これまでも多かった中国や韓国からの観光客の他に欧米、南米、北欧、西欧、東欧、南欧、東南アジア、中東、オセアニア、アフリカなど様々な文化、食のニーズを持った人達がやってきます。全てに対応することはやめましょう。例えば言語だったら何十各国語用意すればいいかわかりません。宗教対応も様々なので、対応は不可能と考えたほうがいいでしょう。

お店との相性を考える

ではどうしたらいいか。まずはお店との相性を考えましょう。例えば牛はインドでは牛は神聖な動物として扱われているために食べる人が少ないです(その一方でインドは牛をたくさん輸出していたりするのですが・・・)。それなのに焼肉やがインド人を取り込もうとしても無理がありますよね。豚肉を食べない宗教だってあります。それから最近だとベジタリアンヴィーガンを初め様々な食事法があります。それら全てを考慮したメニューを作るのは効率も良くありませんし、食材を探すことも簡単ではないでしょう。

日本に来ているということを最大限にアピールする

食材、メニューに関して言えば、日本に来ているということを最大限認識してもらうのも一つの手です。つまり相手に合わせるのではなく、こちらに合わせてもらうのです。日本人が海外に行った際に日本食レストランばかりだとなんだか海外に来た意味を感じませんよね。せっかく海外にいったのであれば現地の特産品などを使ったオリジナルの料理を食べたいと思う人は多いはずです。ですので、日本に来た観光客にも同じように日本産のものを存分に楽しんでもらいましょう。

最低限対応すべきは言語とリスク表記

では何をすればいいかというと、一番は言語対応です。ただこれも絞りましょう。世界中から観光客がやってきますので、全ての言語に対応することはできません。優先順位をつけるのです。単純に人口から考えるのであれば、英語、中国語、スペイン語の3つです。これがあれば世界の半分以上の人口をカバーできます。それでも多すぎるという場合は英語だけにしましょう。

同時にやっておきたいのは写真や絵柄での表記です。飲食店ではたまに文字だけのメニューを作っている場合がありますが、そこに写真をつけておくだけでも全然違います。写真がない場合は絵でもいいでしょう。何もイメージがわかない、文字も読めないとなると何を頼んでいいかがわからなくなります。

それともう一つ気をつけたいのがリスク表記です。つまりアレルギー表記。アレルギーを起こす可能性があるものを扱っている場合はきちんと表記しておきましょう。卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かになどは事前に伝えておかないと大惨事になります。ここでも写真や絵柄を活用すると伝わりやすいでしょう。

わかりやすい特徴、看板メニューを打ち出す

観光客は異文化体験を期待している人が多いです。日本人にとっては違いが分かりやすくても、観光客にしてみればどれも同じに見えてしまうことだってあります。これは海外の人達を見ると全員同じような顔に見えてしまうのと同じです。

そうならないように、自分の店の看板メニューを分かりやすいように打ち出しましょう。店名では伝わらない可能性が大きいです。写真、絵柄を使って、どの国から来た人でもわかるようにしておきましょう。

海外からの観光客が少し苦手であれば期間限定で語学に堪能な人を雇うのもありでしょう。こういった機会にこれまで学んだ語学を使いたいと思っている人は意外に多くいます。そういった人の意見を取り入れたりするとメニューの幅も広がるかもしれません。

せっかくの集客の機会ですから楽しみながら観光客を取り込み、自国に帰った後にもいい評判を広めてもらい、東京オリンピック後も多くの観光客に来てもらえるようにしたいですよね。