料理長(シェフ)の採用に迷ったら

行列のできる飲食店経営者になりたかった。自分が考えたメニューなら絶対に売れると思った。いつも笑顔が溢れるお店になるはずだった。でもお客さんが来ない。売上が上がらない。クレーム対応に疲れてしまった。そんなあなたに寄り添うサイトです。

健康志向メニューについての考え方(流行に対する対応の仕方)

健康志向は今や食における一大ブームといってもいいかもしれません。

食の志向推移

このチャートは日本政策金融公庫が行った消費者の食の志向に関する調査の結果推移です。14半期連続で「健康志向」が最多回答となっていることがわかります。産地偽装問題や中国産食材の問題などもあって、安全性と合わせてのことかもしれませんが、14半期連続というのは志向の高まりといっていいでしょう。

こだわりすぎてはいけない健康志向

ただ、この健康志向にこだわりすぎて、メニュー全てに取り入れるといったやり方はあまりオススメできません。というのもそもそものメニューの良さだったりお店の特徴が見えずらくなってしまうかもしれないからです。

考え方の順番としてはお店の特徴、お客様の求めていることは何かを考えた上で、どうやったら健康志向を取り入れることができるだろうか、ということです。もし最初から健康志向を目指したお店を作っていたのであれば何も変える必要はありませんね。でもそうではなく、例えばスパイシーで刺激的な味を提供するお店を経営していたのに健康志向になったからといって刺激弱めメニューに移行したとなると、そもそもの存在意義にも関わってくることになります。

お客さんが外食をする際に健康志向をどこまで求めるかということの見極めが必要ですし、外食する際の健康志向というのはどんなことなのか、ということも見極めなくてはなりません。

ここでどうして外食外食と言っているかと言うと、健康を最優先した場合に一番の候補というのは自炊になってくるからです。食材、調理方法、食べる量、これらを考えると自分自身で調理するのが一番安全であり健康と言えるでしょう。

しかしながら全ての人が自炊をできる調理技術を持っているとは限りませんし、時間がない場合もあるでしょう。また健康志向にマッチする食材を調達する経済力がないかもしれません。

大事なのは選択肢を与えてあげることとモニタリング

では飲食店が健康志向を取り入れるにはどのように考えたらいいでしょうか。ポイントはお客様に選択しを与えてあげることです。お客さんが来店するのは何かしらそのお店のメニューを食べたいと思ったからです。これが基本です。これがないと来店しませんから。その上で、健康志向な生活に対する選択肢を与えてあげるのです。

例えばご飯ものを提供しているのであれば玄米に変えられるようにしてあげる。パンであれば全粒粉のパンを提供する。こういった形です。原価が異なる場合はその分課金するのもありだと思います。お客さんも自分の健康志向のためであればお金を使う気はあるでしょう。

そしてどれくらいのお客さんが健康志向メニューを選ぶのか、ということをしっかりと把握しましょう。場合によっては選ぶ人が極端に少ないかもしれません。その場合はきっぱりと健康志向メニューをやめましょう。お客さんはあなたのお店に健康志向を求めてやってきてはいなかったということです。ここの見極めが大切です。世の中で健康志向がトレンドだからといって自分のお店をそうしなくてはいけない理由はありません。あくまでお客さんが求めていたら提供してあげるのです。激辛メニュー専門店なのに辛くないメニューを提供したところでお客さんは来てくれなくなるかもしれません。何を求めて来店してくれているのか、そこを把握することで世の中のトレンドへの対応方法が明確になってきます。