料理長(シェフ)の採用に迷ったら

行列のできる飲食店経営者になりたかった。自分が考えたメニューなら絶対に売れると思った。いつも笑顔が溢れるお店になるはずだった。でもお客さんが来ない。売上が上がらない。クレーム対応に疲れてしまった。そんなあなたに寄り添うサイトです。

グローサラントを導入してみる

グローサラントという言葉を知ってますか?grocerantと書きます。これは、食料品店(grocery)とレストラン(restaurant)を意味する英単語を組み合わせた造語です。少しわかりづらいですが、一度聞けばわかりますね。つまりレストランで使っている食材が同じスペース内で売られていて、来店したお客さんは食べておいしかったらその食材を買って帰ることもできるということです。

グローサラントのメリット

グローサラントの最大のメリットはより一層食のダイナミズムに触れてもらえることでしょう。通常レストランでは厨房に入ることはできません。オープンキッチンになっているレストランもありますが、食材に触れるといったことはお客さんはできません。

しかしグローサラントであればこれから食べる、注文したメニューに使われている食材に触れることができます。この食材からどのような料理ができるのだろう。料理が出てくるまでの間に想像が膨らむことは想像に難くありませんね。

そうすると次に沸いてくるのは、あの食材を使ったらどんな料理ができるのだろう、という想像です。食材というのは置いてあるだけでなんだか楽しくなるものなのです。どうやって料理されているのだろう、とその過程を見たくなるでしょう。もしオープンキッチンであればシェフ、料理人との会話に発展するかもしれません。なぜなら既にお客さんはその食材を使って自分が自宅でお料理をする時のことを思い浮かべているのですから。

料理人、シェフはお客さんからの質問の答えるべきか

グローサラントを導入したのであればもしお客さんから料理のことを聞かれたら冷たくしないで答えてあげてくださいね。あまり料理のことを教えたら自分で作れるようになるからお店に来なくなるかもしれないと思うかもしれません。ただ、それは少し違います。やはり料理人のスキルというのはすごいもので、口頭で聞いただけですぐに真似できるものではありません。もし本当にその料理がおいしければ自分で同じものを作れるようになるために、再度食べにくる可能性も大きいでしょう。

先日聞いたことをもとに作ってみたのだけど、同じ味にならなかった。どうしてだろう?そんな質問を受けるかもしれません。その際は再度丁寧に教えてあげてください。そして再度食材も売ってあげましょう。

もちろん本当に作るのがうまくなって来なくなるお客さんもいるかもしれませんが、それよりもやはり自分が作るのよりシェフが作るほうがおいしいということで、継続して食べに来る人の方が多いでしょうね。この場合のおいしいには、シェフとの会話も入っていることをお忘れなく。

来店の付加価値を増やす

飲食店というのは元々はお料理をお出しする場です。しかし、それだけではなく、料理を中心に来店してもらえることに対して提供できる付加価値を増やしていくことができるでしょう。今回のグローサラントで言えば、どうしても同じ味が出ないと悩むお客様向けにお料理教室を開催してもいいでしょう。1人で参加する人もいるかもしれませんが、友人、知人を誘ってくる人もいるでしょう。そういった人達にもお店のファンになってもらえれば、お金をもらいながら集客をしていることになります。

付加価値はどんどん増やしましょう。

・おいしい料理

・お料理についての知識

・シェフ、料理人との会話

・お料理の技術

こういったことをお店に来た際に提供できる付加価値にしていくことでその飲食店の付加価値はどんどん増えていくことになるでしょう。